環境保全への取り組み
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●森が育てる海の幸
氷見海岸は全長約20km、内 阿尾から女良にかけての灘浦海岸(約8km)は、各浦ごとに台地が海に迫り、ヤブツバキ・トベラ・タブノキ・モチノキ等の混生林が茂っている。この台地周辺一帯の森林が海の環境を守る魚付保安林に指定されている。魚付保安林の役割は、海岸近くまで魚類を集め、その繁殖保護に努めると共に、魚類が暗所を好み、森林が風波を防ぎ水温を安定させ、海中にプランクトンの発生を促し、魚の餌の供給源となる。富山県内の魚付保安林の指定面積は68ヘクタール、内66ヘクタールが氷見海岸である。このように魚付保安林は海岸及び海中の環境の保全と漁業資源を守る大切な役割を果たしている。氷見沖の定置網はこうした自然の環境に守られて今日まで発展して来た。1本1本の木を守り育てることが前浜の魚を殖やすことになる。山と海を運命共同体として環境の保全に務めなければならない。 |
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